塗料の
種類と特徴

耐久性からオススメ塗料まで:塗料の種別ガイド

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外装の美しさと長持ちを両立させるためには、塗料選びが重要です。
このページでは、塗料の種類とその特徴を詳しく紹介いたします。

塗料のグレードの違い

塗料は“合成樹脂”の違いによりグレードが分けられます。

合成樹脂は「塗料の耐久性=水を弾いて家を守る効果」を左右し、合成樹脂のグレードで、 アクリル、ウレタンといった塗料の種類に分かれ、耐候年数と価格が大きく異なります。
塗料のグレードはアクリル<ウレタン<シリコン<ラジカル<フッ素<無機塗料 の順に大別されます。

塗料のグレードの違いの図

POINT

アクリル塗料は価格が安いため、ホームセンターなどで購入してDIYで使われることが多いものの、耐久性が優れないためプロの塗装業者はほとんど使用しておりません。
リプロではシリコン塗料以上のグレードの塗料を使用しております。

ASTEC PAINTS

POINT

水性塗料には珍しい2液性塗料!
低臭性・塗膜の強度を両立させたおすすめ塗料です!

アステックペイント
【超低汚染
リファインシリーズ】

『圧倒的な汚れにくさ』と『高耐候性』を持った遮熱塗料

「超低汚染」という言葉の通り、汚れにくいのが特徴。
汚れが付きにくいだけでなく、汚れが付いても雨で 洗い流される設計となっているため、塗装したての 美しい外観を長く保つことができます。

超低汚染

遮熱性

防カビ・防藻性

期待耐用年

20~24年

リファイン1000MF-IR

13~16年

リファイン1000Si-IR

POINT

一般的な塗料は、塗膜の緻密性が低く樹脂の間に汚れが入り込みやすく汚れが付きやすいのが難点でした。超低汚染リファインシリーズは緻密で強靭な塗膜を形成するため、粒子の細かい汚染物質さえも突き刺さりにくく、長期に渡って美観を維持します。

無機塗料

耐用年数:20〜25年

無機塗料は、鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物(炭素を含まないもの)を配合して作られた塗料です。
無機物は紫外線の影響を受けないので、塗膜に粉が吹いたようになってしまう「チョーキング現象」などの劣化現象が起こりにくく、有機塗料に比べて耐久性が高いという特徴があります。
また、無機物は鉱物で炭素が含まれないため非常に燃えにくい性質を持っており、有機塗料と比べて火事の際などに燃えにくいというメリットがあります。

無機成分
  • 劣化に強い
  • 汚れにくい
  • 硬い
有機成分
  • 柔らかい
  • 割れにくい
無機ハイブリッド

無機ハイブリッドウォール

POINT

無機成分は、塗膜の劣化要因である紫外線に分解されにくく、劣化しづらいという優れた性質があります。
その無機成分を約60%含有したのが無機ハイブリッドシリーズです。
20年以上もの間お住まいを守り続けるため塗り替え周期が長く、長期的に見ると優れたコストパフォーマンスで、ライフサイクルコストの低減に寄与します。

メリット

  • 耐候性が高い
  • カビ、苔が発生しにくい
  • 低汚染性と防汚性に優れている
  • 難燃性・不燃性に富む

デメリット

  • 価格が高い
  • 塗膜が硬いのでひび割れしやすい
  • 艶無しが出来ない
  • 「木」との相性が悪く塗装出来ない

フッ素塗料

耐用年数:15〜20年

フッ素塗料とは、蛍石を原料とした「フッ素樹脂」を使用した塗料のことです。
フッ素塗料は数ある塗料の中でも耐用年数がもっとも長く、15~20年は効果が持続するとされています。
シリコン塗料の耐用年数は10~15年なのでフッ素塗料は約1.5倍の耐久年数があります。

フッ素塗料とシリコン塗料を比較した図

POINT

シリコン塗料と比べると塗装単価は高くなりますが、耐用年数が長いことで、長期間でみた場合の塗り替え回数を少なくすることができ、トータルコストを抑えることが可能です。

オススメ使用例

紫外線で傷みやすい屋根におすすめ

屋根は日中ずっと紫外線を浴びている分、外壁よりも劣化しやすいです。そのため耐候性が高く、紫外線に強いフッ素塗料がおすすめです。
塗装面積も少ないのでコストパフォーマンス に優れています。

フッ素樹脂を用いると、ピカピカの外観を維持

塗装頻度を減らしたい方、3階建て以上の戸建てや坪面積の大きい戸建て塗装

フッ素塗料は高い耐久性のため、耐用年数でシリコン塗料と比べ2~6年程度長く、塗装頻度を減らすことができます。
3階以上の建物や傾斜地に面した建物などは、塗装を行う際に足場代が通常の建物より多く掛かるため、塗装頻度を下げることでトータルコストを減らすことができます。同様に坪面積が大きく、人件費が増える大きな戸建てもコスト削減が期待できます。

メリット

  • 耐候性が高い(紫外線に強い)
    フッ素塗料の一番の特徴は高い耐候性です。
    フッ素樹脂は、炭素とフッ素の結合が非常に強固なので、紫外線を浴び続けても劣化しにくいのが特徴です。耐候性とは紫外線や雨水のダメージを受けにくい力のことで、外壁や屋根を守る塗料にとって非常に重要な要素です。
  • 耐久性が高い(密着し剥がれにくい)
    フッ素塗料は素材にしっかりと密着する性質があるため、塗膜が強く、長期間紫外線や雨風などに晒されてもしっかり家を守ることが可能です。
  • 防藻性、防カビ性
    フッ素塗料には塗膜に防藻性や防カビ性があります。
    太陽の光があまりあたらない北面や、日当たりの悪い面など、湿気がこもりやすい壁でも、藻やカビのリスクを軽減してくれます。
  • 耐摩耗性(光沢が長持ちする)
    フッ素塗料は表面が劣化しにくい耐摩耗性をもっており、長期間光沢を保ちます。
    フッ素塗料の塗膜の光沢保持力は非常に優れており、20年で10%の減少しかしません。
  • 親水性が高い(汚れが落ちやすい)
    親水性とは「水と親しい」性質で、塗装表面が水となじみやすく、外壁についた汚れを一緒に流してくれる機能を持ちます。

デメリット

  • 施工費が高額
    シリコン塗料などに比べると高い耐久性がある為、価格も高額になってしまいます。
  • 塗膜が硬いため、追従性に劣る
    フッ素塗料は、耐久性の高い塗料である反面、他の塗装に比べて塗膜が硬いため伸びにくく、外壁のひび割れが発生すると塗膜も一緒に割れてしまうことがあります。

リプロ使用塗料のご紹介

アステックペイント「フッ素REVO1000-IR」

フッ素REVOは、従来のフッ素塗料以上の耐候性を発揮するほか、遮熱性・低汚染性などの機能を持つ「高耐候型ハイクラスフッ素塗料」です。

フッ素革命

高耐候性を実現した
3つの独自技術

独自技術の解説図

技術1 フッ素成分を約2倍配合

数種類の一液水性フッ素塗料と比較して、フッ素成分を約2倍配合。
フッ素成分の含有量が多いほど耐候性は高くなるため、従来の 一液水性フッ素塗料をしのぐ耐候性を発揮します。

技術2 結合力の強い「完全交互結合型フッ素樹脂」を配合

劣化しやすい結合箇所が少ない「完全交互結合型フッ素樹脂」を採用しているため、紫外線に対して優れた耐候性を発揮します。

技術3 ラジカル制御型の白色顔料を配合

塗膜の劣化因子となる『ラジカル』の発生を抑制する
「ラジカル制御型白色顔料」を採用し塗膜の劣化を抑制します。

遮熱性※ チタン複合遮熱無機顔料により高い遮熱性を発揮

塗料の着色に使用する顔料には日射反射率が高く熱を吸収しにくい顔料を採用。近赤外線を効果的に反射する塗膜を形成します。(※フッ素 REVO1000-IRのみ)

ラジカル制御型塗料

耐用年数:12〜15年

ラジカル制御形塗料とは、塗料の劣化の原因となるラジカル(劣化因子)を抑える機能をもった塗料のことです。
シリコンと価格があまり変わらないのに、シリコンと比べて耐候年数が長く、高性能を持った塗料です。
ラジカル(劣化因子)を抑えることでチョーキングしにくくなり、建物を長期間きれいに維持することができます。

通常の酸化チタンとラジカル制御形酸化チタンとの比較図

ラジカル制御型塗料とは、塗料の劣化の原因となるラジカル(劣化因子)を抑える機能をもった塗料のことです。
シリコンと価格があまり変わらないのに、シリコンと比べて耐候年数が長く、高性能を持った塗料です。
ラジカル(劣化因子)を抑えることでチョーキングしにくくなり、建物を長期間きれいに維持することができます。

POINT

チョーキングとは外壁を手でこすると、チョークのような白い粉が付く劣化症状です。

オススメ使用例

ホワイト系の外壁の場合

ホワイト系やクリーム系などの淡彩色の塗料には酸化チタンの成分が欠かせません。
しかし、酸化チタンは紫外線が当たることでラジカル反応が起こり劣化が進みます。
白系の外壁には、ラジカル用塗料を使用することで劣化を軽減し機能的で美しい外観をより長く保つことができます。

塗装頻度を減らしたい方、3階建て以上の戸建てや坪面積の大きい戸建て塗装

高分子ポリマーが塗膜面の隙間をぴったりと埋めるため、塗膜面が滑らかになり美しい艶が出ます。
塗料の種類によって艶の調整も可能です。シリコン塗料よりも耐用年数が長いため、光沢のある外観を長く保ちたいという方におすすめです。

塗り替え頻度を抑えたい場合

ラジカル制御形塗料は耐久性に優れていますので、長く美しい外壁を保つことができます。
紫外線に強いだけでなく防カビや防藻の効果もありますので、日当たりの悪い外壁にも効果が見込まれます。
結果的に塗装頻度を減らすことができ、トータルコストの削減につながります。

メリット

  • チョーキングが起きにくい
    チョーキングの原因となるラジカルを抑制する成分が入っているため、チョーキングが発生しにくいです。
    チョーキングが起きにくいと、ひび割れや水漏れの発生も抑えられます。
  • 高耐候なのに比較的安価
    人気が高いシリコン塗料とほぼ同価格でありながら、フッ素塗料に引けを取らない性能を持っているコストパフォーマンスに優れた高性能な塗料です。
  • 光沢が持続し、防汚性・防カビ性に優れる
    ラジカル制御型塗料は美しいツヤと発色性に優れ、光沢が長期間続くので、長い間汚れがつきにくく、美しさを保ちます。
    また、低汚染性と防カビと防藻性にも優れるなど、高性能な点も魅力です。
  • 作業性が高い
    ノビがよく密着性にも優れた、作業性が非常に高い塗料です。
    滑らかにのびて素材にしっかり密着するため、形が複雑で入り組んだ外壁や屋根でも、スムーズに塗装できます。

デメリット

  • 新しい塗料のため施工例が少ない
    ラジカル制御型塗料は、2012年に発売されたので、耐候年数や機能はあくまで想定されるものになっています。メーカー発表の耐候年数が14~16年あるため、2026年以降にならないと寿命が正しいのか判断できません。
  • 濃い色にできない場合がある
    ラジカル塗料の主成分「高耐候酸化チタン」は白色顔料です。ラジカルを制御する機能は、白色(淡色)の顔料に対して発揮され、ラジカルが発生しない濃い色に対応できない場合があります。

リプロ使用塗料のご紹介

アステックペイント「スーパーラジカルシリコンGH」

柔軟層と強靭層から構成される二重構造アクリルシリコン樹脂を採用。
一般的なシリコン塗料に使用されているアクリルシリコン樹脂は表層の柔軟性が高く、汚れが付着しやすい課題を抱えていますが、この二重構造樹脂は柔軟性のある層を強靭な層でコーティングしています。
この構造により、塗膜表面に汚れが付着しにくく、建物の美観を保持します。

二重構造のアクリルシリコン樹脂
スーパーラジカルシリコンGHの商品画像

技術1 ラジカル制御型白色顔料を配合

ラジカルの発生を抑制する 『ラジカル制御型 白色顔料』 を採用。 ラジカルが発生しにくく、 またラジカルが発生した場合にも、 シールド層 がラジカルの放出を防ぐため、 樹脂が破壊さ れにくく、 塗膜の劣化を抑制します。

イメージ図

技術2 ラジカルを捕捉する 『HALS』 配合

塗膜中に発生したラジカルを捕捉する 『HALS( 光安定剤)』 を配合。
『HALS』 はラジカル制御型白色顔料の補完として、 ラジカルによる塗膜の劣化を防ぎます。

イメージ図

断熱塗料

POINT コンクリート造の
建物におすすめ!

耐用年数:15年

外壁塗装にも部屋を涼しくするなど、快適に生活するための力があります。目的に合わせて塗料を選ぶことで住み心地も格段にアップします!

キルコの大きなメリットといえるのが、高い遮熱性能です。太陽光を約90%程度反射し、熱を建物内部に伝えにくくすることで室内温度を2度~6度抑制し、夏冬どちらの季節でも快適に過ごせるように保ってくれる塗料です。
キルコの耐久性は15年以上とされ、フッ素並みに性能が高いだけではなく、省エネ効果など、様々な機能が詰まった大注目の塗料です。

KRCキルコの商品画像

KRCキルコ

POINT

他の断熱塗料との大きく違う特徴となるのが、200%の伸縮性能です。外壁にクラック(ヒビ)が入っても塗膜が伸びることでカバー出来ます。
キルコは接着剤に匹敵する密着力を有するため、通常の塗料と比較して3倍程度の付着力を発揮し続け塗膜剥がれを防止します。
また、断熱塗料は防音効果も期待できます!
キルコ塗膜の中空ビーズ層が熱だけでなく音も通しにくくします。

従来の塗料と「キルコ」の比較

効果1 遮熱効果

太陽熱を反射する事で表面温度を下げます。
太陽光を90%程度反射して、外壁や屋根の表面温度を低減します。
折板屋根の表面温度は右写真の様に50.3度の温度差になります。

サーモグラフィーの画像

効果2 断熱効果

熱を伝えにくくすることで更に熱を抑制します。
キルコの塗膜は蜂の巣状に高気密に充填した中空ビーズ層により、熱の伝わりを大幅に抑制します。
これにより、室内温度をより安定的に保つことができます。

女性の画像

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