外壁の
種類と特徴
耐久性・機能性・注意点:外壁材の種別ガイド
外壁の種類によって、
耐久年数やどの塗料が合うのかが
変わってきます。
大切なお住まいをできるだけ長く
快適に過ごせるようにするためには
外壁に合った適切な施工・塗料を
選ぶ必要があります。
窯業系サイディングボード
最近の住宅で一番多く使われている外壁材です。
石膏、セメントを混ぜ合わせて硬化した外壁材で、タイル目、レンガ調など表面上のデザインが豊富です。
優れた断熱性を持ちますが、寒冷地では凍害が問題となるケースがあります。
セメント・繊維質で作られているため湿気に弱く表面が劣化しやすいです。
防水機能は表面の塗膜に頼っているため、塗膜の劣化を放置すると建物の構造に大きなダメージを与える可能性があります。

目地のコーキング割れ ・ボードの反り ・チョーキング ・紫外線による褪色 ・カビや藻の発生に注意!
サイディングの表面は主に有機質の塗料で仕上げされており、雨がかかり、湿った状態になりやすい場所に胞子等が付着して藻やコケが発生し繁殖します。
藻やカビは、表面で繁殖するだけで、根を建物内部まで伸ばすわけではありませんが、 塗装の劣化度合が異なってきますので、こまめに清掃していただくことをおすすめします。
藻やカビの除去方法
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(1) 洗浄前
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(2) 初期洗い用中性洗剤を水で5〜10倍血度に薄め、柔らかいブラシで洗浄します。
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(3) 水で十分に洗い流します。
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(4) 洗浄後
モルタル壁
セメントと石灰や砂を混ぜて水で練った素材をコテで塗りつけた外壁。 質感が良く、味わい深い日本家屋にとても似合います。継ぎ目もなく 壁の表面が太陽熱によって高温になりません。強度が強く耐火性に優れ ますが、防水性能が低くなると急激に劣化が進み、ヒビ割れが発生します。 15~20年前は主流の外壁材として使われていました。
モルタルの剥離(劣化による付着力の低下が原因)・爆裂・クラック(ひび割れ)・紫外線による褪色・カビによる汚染に注意!

金属系サイディングボード
スチールやアルミニウムなどの金属鋼板のこと。 デザイン性・耐久性に優れた金属板と、断熱性・防火性に優れた 裏打ち材によって形成され、軽くてさびにくいのも特徴です。 塗膜を傷めてしまった場合はすぐに処置が必要です。
表面材の塗膜が傷ついてしまったところから発生する赤サビに注意!

ALC ボード
(エアーライトコンクリート)
コンクリートを軽量気泡化した外壁材。 断熱性、耐火性、耐久性に優れ、ビルやマンションなどによく 使われます。塗装が劣化したままだと、防水性が乏しいので内部 からボロボロになります。
手遅れになると、下地補修からの復旧 が必要となるので早めの再塗装が重要です。
クラック(ひび割れ) ・爆裂 ・紫外線による褪色に注意!

コンクリート壁
水とセメント、砂、砂利を混ぜたコンクリートは、最も強度の高い外壁材。
防水効果が劣化すると、コンクリートの内部に水がしみ込み、専門的な改修が必要となるケースがあります。
クラック(ひび割れ) ・爆裂 ・紫外線による褪色に注意!

